商品を自分で仕入れて転売するせどりは、特別な知識を必要とせず、初心者でも始めやすいビジネスです。従来は実店舗に足を運んで、商品を仕入れていました。
しかし、ネット社会の急速な発展により、その様子は大きく変化しました。ネット上で商品を購入して、アマゾンやヤフオクなどのサイトで販売するパターンが増えました。
ネット内でやり取りを完了させることを、電脳せどりと呼びます。従来のせどりに比べて利便性は上がりましたが、その反面でデメリットがあるのも事実です。そんな電脳せどりの特徴を、メリットとデメリットを含めて説明していきます。
電脳せどりのメリット
①自宅でビジネスを始められる
スマホとパソコンさえあれば、仕事を開始することができます。商品購入のために実店舗まで足を運ぶ必要もなく、時間や手間を大幅に節約することができます。
また、基本的に時間や場所に縛られることはないので、スキマ時間を有効に利用できます。本業としても副業としても始めやすい仕事で、ネットさえ使いこなせれば年齢も関係ありません。
②初期費用が抑えられる
電脳せどりを開始するにあたっては、店舗を用意する必要はありません。また、商品の仕入れもスマホやパソコンで行うため、移動する手間も省けます。
テナント費用や交通費が必要ないので、初期費用が大幅に抑えられます。スマホやパソコンはほとんどの人が持っているので、実質的に必要なのはネット環境に要する費用だけです。
③仕入れ先に幅ができる
従来のせどりでは、実店舗を回って商品を購入しなければいけませんでした。いくら交通の便が良いといっても、移動できる範囲には限界があります。そのため、自分の欲しい商品を、思い通り手に入れられないデメリットがありました。
電脳せどりならば全国各地から商品を購入できますし、必要なら海外からでも仕入れることも可能です。商品の種類が豊富になるだけでなく、お目当ての商品を手に入れることができます。
電脳せどりのデメリット
①仕入れに送料が発生する
商品を購入する際には、基本的に送料が発生します。これを念頭において利益計算をしておかないと、赤字につながる危険性があります。
まとめて一定金額以上の購入で、送料無料になることもあります。これらのサービスを賢く活用すれば、利益アップにつながります。
②商品の現物を見ることができない
商品説明では魅力的に見えたけれども、届いたら想像と違っていたこともあります。ネットの特性上から現物を確認できないのは、大きなデメリットになります。
このような事態を避けるためにも、信頼のおける業者を選ぶことが大切です。
電脳せどりを始めるのに必要な許可
新品限定でせどりを行うなら古物商の許可は不要ですが、中古品も扱うとなると必要になります。中古品は新品よりも利益率が高いので、現実的には扱った方がお得です。
古物商の許可を取得するには営業所が必要で、バーチャルオフィスやレンタルオフィスは認められません。ネットショップの、URLの届けが必要になってきます。
提出書類を揃えたりするのが複雑なので、行政書士などの専門家に依頼するのが賢明です。書類作成のプロなので、迅速に処理をしてくれます。
今後の発展が見込まれるネットビジネスの世界で、せどりも注目されるべき仕事です。時間や場所を選ぶことなく始められるので、初心者でもスタートしやすいのがメリットです。
ただし、現物を手にとって見ることができないデメリットもあります。メリットとデメリットの両目を理解して仕事を開始すれば、本業以上の利益も夢ではない魅力あるビジネスです。